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「お嬢様。」

第4章 かたち

蓮side

確かに僕も花蓮も

いい家柄で育てられてきた。

だからこそ、

普通のデートをしようとおもって

車のキーはおいてきた。

歩いてブラブラするのも

悪くないだろう。

マンションのエントランスに

はいった瞬間だった。

ふたりの熱いキスをみたのは。

花蓮の無垢なかんじからすると、

完全に赤西の坊っちゃんの

一方的なものだとおもうけども。

「じゃ、.......な」

と何か耳元でいうと

花蓮はぽけーっと立ってた。

チラッと俺の方を

赤西龍太郎はみると

天使みたいな笑顔で会釈してくる。

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