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「お嬢様。」

第4章 かたち

「これは、安西さん」

もちろん赤西の屋敷にも

うちのジムでつかわれている機材などが

はいっているため、

赤西家は俺のクライアントだ。

「どうも、此の節は.......」

「会社やビジネス絡みは全く

気になさらないでくださいね」

にこやかに坊っちゃんが笑う。

「あの工藤司ってゆースケコマシは

俺の手で、姫の前から消しといたけど

君とはちゃんと決闘できますから」

この笑顔は怖い。

俺は彼の7つ程上だが、

彼は今まで会った人間で

いちばん測りきれない男だ。

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