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「お嬢様。」

第4章 かたち

あたしは

蓮さんと引き離される。

「花蓮のその無防備なとこ!だめだぞ!」

ぺしっと軽く頭をたたかれる。

「こんにちは、勅使河原くんだったかな」

花蓮の幼馴染、だよね。

と幼馴染の部分を強調する蓮さん。

「悪いんだけど、好きともいえないのに

この婚約者候補に参戦しないでほしい。

俺は本気で花蓮を嫁にもらいたいわけ

わかるかな?君に」

16歳の君に、という嫌味な言い方。

蓮さんらしくない。

なにか苛立ってる。

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