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「お嬢様。」

第4章 かたち

「俺だって花蓮のことっ.......」

優ちゃんが顔を真っ赤にさせる。

「15年間好きだったんだ!」

このとき、時雨が言いかけた

ことばの意味がはっきりわかった。

時雨はいつも言った。

優ちゃんは花蓮にばっか優しくする!

て拗ねてた。

全然気づかなかった。

「誰よりも花蓮のこと

知ってるつもりだもん.......おれっ」

真っ赤な顔のまま

優ちゃんは拳を握って言った。

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