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「お嬢様。」

第4章 かたち

「この婚約者候補の仕来たりのまえに

君が花蓮とうまくいかなくてよかったよ。

わるいけど。

俺や赤西様にもチャンスができたわけ」

優ちゃんはがっくりと肩を落とした。

「もーケモノから離れて!花蓮っ!」

あたしは状況を整理するのに

時間がかかりすぎて、ずっと

ぼーっとしてしまってた。

「ケモノなら、最上階に住んでる方のが

危なっかしいとおもうんだけどね」

と優ちゃんに蓮さんは言った。

「赤西先輩に、手だされたのか!?」

あたしは優ちゃんに両肩を持たれる。

「えっえと.......その.......//」

あたしの顔が真っ赤になる。

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