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「お嬢様。」

第4章 かたち

と、タイミングよく着信が鳴る。

" 赤西龍太郎 "

あたしはふたりに背を向けて

電話をとる。

「もしもし.......」

「姫、お迎えにいってもいい?」

そうだ、あたし.......//

「ごめんなさい!やっぱり無理です」

「いや、姫の無理は俺の絶対」

ドキンドキン

あたしは完全に彼の手のひらで

転がされてる。

「なんかうるさいね。揉めてるの?」

蓮さんは落ち着きながら

優ちゃんは感情的になって

なにか揉めてるみたい。

「蓮さんと優ちゃんがロビーで

揉めてて.......」

「32階のラウンジにおいで。

そのうるさいふたりも連れてね。」

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