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「お嬢様。」

第4章 かたち

説得して

ふたりを32階のラウンジに連れ

あがってみると、

夜景が素敵な

ガラス張りのラウンジと

少し暗めの室内。

優しい音楽と、広いスペース。

SP何人かを立たせて

ソファでなにかを飲んでいる

龍太郎さん。

「みなさん、お揃いで」

どうぞと椅子をSPがひく。

「姫は俺の横」

という言葉に

蓮さんと優ちゃんは

苛立った顔をみせる。

「あんたらのせいで

俺と姫の今夜の約束が

無茶苦茶なんでね」

不機嫌そうに言われたので

あたしは渋々横に腰掛ける。

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