テキストサイズ

「お嬢様。」

第5章 あなた

入学式の日。

毎日王子様面するのも

18年間続けてると慣れるものだ。

黄色い声に

笑顔を振りまいて

新入生に挨拶をする。

そこに、一際俺の目をひく子がいた。

それが

井川花蓮。

井川父は、俺の父とは長い付き合いで

一応グループ傘下の会社経営者だ。

一般人からすれば

手も届かないような金持ちの娘。

どちらに似たのか

本当に美少女だった。

俺の胸が跳ねたのは

たぶん人生初めてだったんじゃないか

とも思った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ