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「お嬢様。」

第5章 あなた

噂に聞けば

箱入り娘で

付き合ったりとかの

男性関係が一切なく

門限も守るいい子なんだとか。

表ヅラよくしてる俺と違って

ちゃんとしてる子らしい。

久々に日本に帰ってきたオヤジに

そのことを話した。

「オヤジ。

俺と結婚できるやつ、みつけた」

「なに?誰だ」

「井川んとこの娘」

「花蓮ちゃんか!

さすが私の息子だな、ふははは」

と笑ったものの

井川家には仕来たりがある、と聞き

その条件をのんで

婚約者候補となった。

だから、一目みたときから

きめてたんだ。

花蓮は俺のものになるって。

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