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「お嬢様。」

第5章 あなた

「あーあ、気づいちゃったね」

ま、あたしは

最初から分かってたけどね、と笑った。

「龍太郎さんみたいに

強引であんたのこと好きだから

幸せにしてやるぜ!くらいのが

あんたみたいな優柔不断には

合ってるとおもうよ。それに.......」

それに?

「あたしからすればラッキーだし」

へ?

どういうこと?

時雨にもこれって関係あるの?

「あたし、言ったじゃん、

片思いしてるって.......」

うん?

「15年間。」

.......聞いた、よね。

15年間。

あ!

「あたし、ずーっと優のこと

すきだったの。」

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