夜の幕がゆっくりと開く
第1章 夜の幕がゆっくりと開く
目隠しを外されるとそこはコンクリートが露になった無機質な空間だった。
「……なんのつもりや?」
寝転がされた俺の手足には鎖が繋がれていて、衣類はすべて脱がされている。
「君にはひとつ、僕らのお願いを聞いてくれるだけでいい。そうすれば、離してやっても構わない。仲間のもとへも帰してやれる。」
「…なんや。」
「…五年前、君にここの会社の情報を漏らしたのは誰だ?」
さっきまで笑っていた相手の顔が一瞬で消えた。
「そんなん覚えてへん。」
「…なにもできない癖にえらそげな。」
顎を捕まれ、顔を無理矢理上に押し上げられれば首の皮が張ってピリピリと痛む。
そこに冷たいものが当てられればジョーカーのカードの様な無機質な笑顔がまた俺を見た。
「命は惜しくないのか?」
「…殺したいならさっさと殺せばいい。俺を殺したところでなんもわからんで。」
「…やはり始末屋には通用しないと言いたげだな。……いいだろう。今日のうちにその固い口を割らせてやる。自分が言わなかったことを後悔するんだな。ジョニー。」
「……なんのつもりや?」
寝転がされた俺の手足には鎖が繋がれていて、衣類はすべて脱がされている。
「君にはひとつ、僕らのお願いを聞いてくれるだけでいい。そうすれば、離してやっても構わない。仲間のもとへも帰してやれる。」
「…なんや。」
「…五年前、君にここの会社の情報を漏らしたのは誰だ?」
さっきまで笑っていた相手の顔が一瞬で消えた。
「そんなん覚えてへん。」
「…なにもできない癖にえらそげな。」
顎を捕まれ、顔を無理矢理上に押し上げられれば首の皮が張ってピリピリと痛む。
そこに冷たいものが当てられればジョーカーのカードの様な無機質な笑顔がまた俺を見た。
「命は惜しくないのか?」
「…殺したいならさっさと殺せばいい。俺を殺したところでなんもわからんで。」
「…やはり始末屋には通用しないと言いたげだな。……いいだろう。今日のうちにその固い口を割らせてやる。自分が言わなかったことを後悔するんだな。ジョニー。」