テキストサイズ

それでも好きな人

第2章 失恋



美鈴「タオル、タオル…」

拓真「はいっ」

美鈴「ありが…う!?」

拓真「おはよう」

美鈴「…ようございます」


タオルを受け取り
逃げるように自分の部屋へ戻った美鈴

拓真と一緒に暮らし始めてから
早いものでもう一ヶ月近くが経とうとし
ていた
だけどまだ
慣れないもので…


美鈴「…はぁ」


忘れたいのに忘れられない
諦めなければいけないのに諦められない
彼の事が好きで
好きで…


美鈴「…」

香苗「拓真さん、お弁当作ったから」

拓真「ありがとう」

美鈴「…行ってきます」

香苗「美鈴、美鈴お弁当は?」

美鈴「いらない」

香苗「ダイエット中なのかしら…」

拓真「…」


彼の事が好きで
好きで好きで好きすぎて
毎日が辛くて辛くて苦しくて苦しくて


美鈴「…」


苦痛でたまらなかった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ