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店員「ありがとうございました」

美鈴「…」


学校に向かう途中
いつも行っていた花屋が目に入った
あれ以来
花屋には一度も行っていない
元々、拓真目当てに花屋に通っていた為
行く理由も
なくなっていた


美鈴「…」


花屋に行く時
美鈴はいつも制服だった
美鈴が通う高校の制服は変わっていて
ワンピースで
お嬢様学校のような制服だった
だからこの格好で会えば拓真も思い出す
のではと
期待していたが…


美鈴「この格好でも…気づかなかったな
やっぱり…」


期待するだけ無駄だった
拓真は美鈴のこの制服姿を見ても
毎日花屋に現れ、薔薇を一輪買う女の子
その子だと
気づく事はなかった