それでも好きな人
第7章 過去と未来
美鈴「…誰かに…見られたら…」
拓真「誰も見てないよ」
美鈴「…」
確かに
みんな本に夢中で
さっきみたいに大声を出さなければ
振り向かれたり見られたりする心配はな
かったが…
拓真「誰も見てないよ、ほらっ」
美鈴「…もう」
本で隠しながら
美鈴は拓真の唇に自分の唇を重ねた
数秒、触れ合っただけですぐに離れたが
すぐにまた
体ごと引き戻され
口の中を強引に犯された
美鈴「ん、ん…ぅっ…」
拓真「…んっ」
熱い舌で唇を舐められ
かと思えば息が出来ないほど強く吸われ
酸欠状態で頭がクラクラして
今にも
倒れそうだった
美鈴「んっ、ぁ…ハァハァ…」
拓真「ごめんね、あんまり美鈴ちゃんが
かわいいから我慢出来なかった」
美鈴「…バカッ」
拓真「(笑)ごめん」