
それでも好きな人
第7章 過去と未来
美鈴「…」
拓真「帰ろう」
美鈴「…やだっ…帰りたくない…」
拓真「美鈴ちゃん…」
美鈴「…」
拓真「はぁっ…」
美鈴「っ…」
呆れられた?
子供だって嫌われた?
だけどこんな気持ちのまま帰りたくなか
った
過去に縛られ
香苗に嫉妬したままの
こんな不安定な気持ちのままでは…
美鈴「…」
拓真「仕方ないな、じゃあもう少しだけ
ここにいようか」
美鈴「えっ…だけどいいの?」
拓真「いいよ、だけど寒くなってきたか
らしあと少しだけね」
美鈴「…うんっ」
拓真「…」
遊具内は暖かかったが
お互いの冷えた体を温めるように
寄り添い手を繋ぎながら体を温め合った
そして…
美鈴「…お義兄さん」
拓真「!!」
美鈴「ンッ、ん…」
そして美鈴は拓真の唇にキスをした
頬に手を寄せ何度も
何度も…
