それでも好きな人
第8章 甘い味
香苗「知り合い?」
美鈴「あっ、うんっ…同級生の」
康太「吉田康太です、美鈴さんにはいつ
もお世話になってます」
香苗「姉の香苗です、もしかして彼が?
ほらっ前に拓真が言ってた…」
美鈴「…うん」
香苗「そう、あなたが…」
康太「?」
美鈴「…」
康太の事は以前、話題になっていた
美鈴の彼氏だ、なんだって
彼氏ではない
友達
その場は
それで収まったが
香苗はまだ少し疑ってるようで…
香苗「ねえ、この後用事ある?」
康太「いえ特には…」
香苗「良かったら一緒に夕飯食べない?
聞きたい事もあるし…」
美鈴「ちょっとお姉ちゃん…」
康太「いいんですか?」
美鈴「康太まで」
康太「今日、母さん夜勤だから帰っても
一人なんだ」
香苗「なら尚更、いいわよね」
美鈴「…うんっ」