テキストサイズ

それでも好きな人

第8章 甘い味



香苗「…」

拓真「手伝うよ」

香苗「ありがとう、美鈴は?」

拓真「もう寝るって」

香苗「熱?」

拓真「多分、でも寝てれば大丈夫だって
言ってたよ」

香苗「後で様子見て来なきゃ」

拓真「…」


具合が悪いわけではない
ただ単に香苗に合わす顔がないだけ

だけど香苗は
そんな事とは思わず本気で美鈴を心配し
片付けを終えると
薬と水を持って美鈴の様子を
見に行った


美鈴「…」

香苗「美鈴、大丈夫なの?」

美鈴「お姉ちゃん…」

香苗「風邪薬持ってきたけど…」

美鈴「ありがとう、でもちょっと疲れた
だけだから…」

香苗「じゃあ水だけ置いとくわね」

美鈴「うんっ…」


香苗の顔が見れなくて
布団に顔を埋め対応をした美鈴
服の乱れを見られないよう布団に入って
いたが
具合が悪いと信じていた香苗は不思議に
思う事はなく枕元に水を置き
部屋を出てった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ