テキストサイズ

それでも好きな人

第3章 衝撃



美鈴「ただいま、って誰もいないんだっ
た…」


誰もいない家
母は施設に預かってもらい
香苗は拓真とデートに出かけていた
久しぶりに一人でゆっくり出来る貴重な
時間だった


美鈴「やっぱりマヨネーズ最高」


一人は気楽だった
何を食べても、どんな食べ方をしても
誰にも文句言われる事はない
だけど…


美鈴「…はぁっ」


一人は気楽
だけどやっぱり寂しい
静まり返った部屋に聞こえてくるのは
テレビから聞こえる笑い声だけ
それだった


美鈴「…お風呂入ろう」


する事もなく
早めに休む事にした美鈴
お風呂に入り戸締まりを確認し布団に入
った美鈴
予定ではそろそろ
二人は帰ってくる時間だったが
新婚だし、もしかしたら盛り上がって
帰って来ないかもしれない
そんな可能性も
あった


美鈴「…0時」


その日
帰宅の予定時間を過ぎても
二人が家に帰って来る事はなかった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ