それでも好きな人
第15章 不慮の事故
生徒①「返却お願いします」
生徒②「はい」
美鈴「…」
放課後
美鈴は図書室で本を探していた
探していたのはバレンタインに渡す為の
チョコレート
そのお菓子作りの雑誌を
探していた
美鈴「…あった」
何冊か借り
読みながら教室へ戻った
本には手の込んだ物からお手軽な物まで
たくさんのチョコが載っていて
見てるだけでも
楽しかった
美鈴「甘さ控えめ、これなら」
拓真「片岡さん」
美鈴「!!」
拓真「読みながら歩いてると危ないから
気をつけて」
美鈴「あはは、はいっ」
確かに
ここは階段付近
本を読みながら歩いていたら
転んだり階段を踏み外す危険性もあって
本当に
危なかった
拓真「何読んでたの?」
美鈴「チョコレート、本当に色々あって
迷っちゃって」
拓真「本当だ、いっぱいあるね」