それでも好きな人
第3章 衝撃
香苗「美鈴?美鈴、遅刻するわよ」
美鈴「…今行く」
顔が合わせづらくて
家を出るギリギリまで部屋にいた美鈴
だけど
これ以上いたら本当に遅刻する為
意を決し部屋を出た美鈴
美鈴「…」
香苗「何してたの」
美鈴「…別に」
香苗「もしかして昨日の事怒ってるの?
帰り遅くなったから」
美鈴「別にそんなんじゃ…あれっ」
香苗「拓真なら先に出たわよ」
美鈴「そんなんだ」
先に出たなら出たで言ってくれればと
思いながらも言えない美鈴
だけど…
香苗「今日から新しい職場だから昨日も
お酒飲まなかったのよ」
美鈴「飲まなかった!?本当に?」
香苗「車だったし明日は大事な日だから
って、それがどうかした?」
美鈴「ううん、何でも」