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それでも好きな人

第3章 衝撃



香苗はしっかり者で
優しくて心配性で嫉妬深い
だから美鈴は拓真との事が言えなかった
何もない
単に自分の片想いだったが
香苗に疑われ
二人の関係が崩れたらと思うと
知らないふり、初対面のふりをするしか
なかった


美鈴「お姉ちゃんに余計な心配かけたく
ないの…」

拓真「わかってるよ」

美鈴「…」

拓真「じゃあ僕、授業があるから行くね
美鈴ちゃんも遅れないように」

美鈴「…はいっ」


昨日の明け方の事
その真意を聞きたかったが
お互いの為に聞かない方がいいと思い
何も聞かず
忘れる決心をした美鈴
だけど…


美鈴「…」

拓真「そうだ、昨日の事だけど」

美鈴「!?」

拓真「香苗と間違えたわけじゃないから
美鈴ちゃんだってわかってて」

美鈴「なっ、どういうつもりですか!?
お姉ちゃんがいるのにあんな事…」

拓真「それはね…」

美鈴「…!?」


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