それでも好きな人
第17章 罠
美鈴「あっ…あっあぁ…あんっ」
拓真「ハァ…ハァ…」
美鈴「あ…あぁ」
香苗「…」
ドアの向こうから聞こえてきたのは
初めて聞く美鈴の喘ぎ声と
荒い拓真の吐息
その声を聞けば何をしてるのか
見なくてもわかった
香苗「…」
美鈴「ハァハァ…お義兄さん…お義兄さ
好き…大好き…あんっ!!」
拓真「僕も…僕も好きだよ、美鈴ちゃん
美鈴ちゃんを愛してる」
美鈴「わた…あんっ、しも…あぁ」
香苗「…!!」
これ以上
聞いていられなくて
香苗はゆっくり部屋のドアを開けた
部屋が薄暗いからか行為に夢中だからか
二人は
香苗がいる事に
すぐには気づかなかった
美鈴「あっ…あぁ、あっ!!」
拓真「…」
美鈴「あっ…あぁぁ…あッ」
香苗「何、してるの…」
美鈴「はッ!?」
香苗「…」
拓真「香…苗…」
美鈴「お姉…ちゃ…」
香苗「ねぇ、二人で何してるの…」
美鈴「…」