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それでも好きな人

第17章 罠



美鈴「…!?」

担任「まだ残ってたのか、鍵しめるから
早く帰れよ」

美鈴「…はいっ」


教室から追い出され
仕方なく学校から出た美鈴
家に帰りたくなくて、でも他に行く場所
もなくて…


美鈴「…本屋さんにでも寄ろう」


時間潰しにもなるし
帰り道にある本屋さんに寄る事にした


美鈴「…」


下を向き
歩いていた美鈴
そんな美鈴に近づく一人の影が…


美鈴「…!!」


後ろから急に肩を掴まれ
恐る恐る振り返ると、そこにいたのは
なんと…


美鈴「…嘘…なんで…」

拓真「会いたかった、美鈴ちゃん」

美鈴「…お義兄さん」

拓真「…」


抱き合いながら
再会出来た事を喜ぶ二人
時間にしたら一日しか離れていなかった
のに
もう何日も
何週間も離れていたような
そんな気分だった


美鈴「学校…辞めたって聞いて…携帯も
解約されてて私…私すごく心配したんだ
から…」

拓真「ごめんね…」


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