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拓真「バレないように頑張ろうね」

美鈴「…」


そう言うと
拓真は去って行った
授業がもうそろそろ始まる為
美鈴も戻らなければいけなかったが
頭が真っ白で
授業どころではなく
その日、美鈴は初めて授業をサボった


美鈴「…」


非常階段に座り
特に何をするわけもなく
ボーッと外の景色を一人眺めていた美鈴
その間に
何度も授業の開始、終了を知らせる
チャイムが鳴り
お昼休みに


美鈴「…お腹空いた」


今さら教室に行けず
調度、お弁当を持っていた為
非常階段で一人、お昼を食べる事にした
お弁当
その中身は
栄養バランスや色彩など
しっかり考えて作られた完璧なお弁当だ
った


美鈴「…美味しい」


悔しいけど
香苗の作る料理は完璧
「男は胃袋で掴む」拓真が香苗を好きに
なり結婚したのも
納得出来た