テキストサイズ

それでも好きな人

第19章 真実



香苗「何で…何でよ何でなのよ…」

美鈴「…お姉ちゃん」

香苗「何で…」

美鈴「…」


鍋やお玉など
ありとあらゆる物を
美鈴に向かって投げつけた香苗
美鈴はお腹を抱えお腹の子だけは必死に
守り耐えた

辛かった
体中がもうすごく痛かった
だけどこれで香苗の気が収まるならと
美鈴は必死に耐えた
耐え続けた


香苗「何で…なん…で…」

美鈴「…!!」


その時
一瞬の隙が出来た
美鈴はその一瞬を見逃さず
香苗の手から包丁を取り上げると香苗に
突き付けた

もちろん
その行為が何を意味するのか
自分の心に記憶に何を残すのかわかって
いた
だけどもう
迷ってる暇はなかった


全てはこの子を
お腹の子の命を守る為だった…


香苗「!?」

美鈴「はぁはぁ…形成…逆転…」

香苗「…」

美鈴「はぁはぁ…っ…」

香苗「その子の為に私を殺すの?」

美鈴「…」

香苗「私が殺せるの?」

美鈴「…ッ」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ