テキストサイズ

それでも好きな人

第3章 衝撃



康太「君が作ったの?」

美鈴「…いえ…作ったのは姉です」

康太「料理上手だね」

美鈴「…ありがとうございます」


香苗の事を褒められ
嬉しかったが
康太との距離があまりにも近くて
美鈴の胸は大きく高鳴りパニック寸前だ
った


美鈴「…」

康太「どうかした?」

美鈴「…えっ」

康太「顔色悪いよ、大丈夫?」

美鈴「!!」


顔を覗き込むようにし
美鈴の頬に優しく触れてきた康太
あくまで美鈴を心配しての行為だったが
過去のトラウマから
美鈴は…


美鈴「触らないで!!」

康太「!?」

美鈴「あっ、ごめん…なさい…私…」

康太「ううん」

美鈴「…すいません」


康太に一礼すると
美鈴はその場から立ち去った
康太に対する申し訳なさと自分の弱さに
悔しくて
涙が流れていた


康太「あっ、お弁当箱…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ