それでも好きな人
第4章 告白
拓真と初めて
二人っきりで過ごす夜
緊張と期待に胸膨らませていた美鈴
だけどそう簡単に上手くはいかないよう
で…
美鈴「当直!?」
拓真「うん、急に頼まれて…」
美鈴「…そっか」
まるで神様が
ダメだと言っているように土壇場
当日に拓真が当直になり二人っきりの夜
は夢と幻に
消えてしまった…
拓真「夜、一人で大丈夫?」
美鈴「平気」
拓真「何かあったら携帯に電話して」
美鈴「ありがとう」
残念な気持ちと
内心ホッとした気持ちと
二つの気持ちが交差し入り混じっていた
でもこれで
良かったような気もしていた
もし一線を超えてしまったらそれはそれ
で…
拓真「もう戻らなきゃ…」
美鈴「当直頑張ってね」
拓真「ありがとう、とにかく戸締まりと
火の元だけには気をつけてね」
美鈴「うんっ」