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それでも好きな人

第4章 告白



美鈴「重いでしょう?もう大丈夫だから
下ろして…」

拓真「もう少しだから」

美鈴「…」


お姫様抱っこされ
自分の部屋に運ばれた美鈴
嬉しくて
だけど恥ずかしくて
顔が赤いのがバレないように美鈴は
顔を隠した


美鈴「…」

拓真「部屋に着いたよ」

美鈴「…ありがとう」

拓真「…」


美鈴をベッドに座らせ
向かい合うように床に座った拓真
部屋は暗く窓から差し込む月明かりだけ
が頼りだった


美鈴「…」

拓真「隣にいるから何かあったら」

美鈴「行か…ないで…」

拓真「美鈴ちゃん」

美鈴「今夜は…今夜だけ一緒に…」

拓真「だけど」

美鈴「お願い…行かないで…」

拓真「…」


覚悟を決めた
拓真と一緒に前に進む覚悟を
目を背け続けてきた辛い過去と向き合い
過去を拓真に告げる
覚悟を…


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