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それでも好きな人

第4章 告白



美鈴「私、お義兄さんが拓真さんの事が
好きです」

拓真「知ってる」

美鈴「迷惑かもしれないけど拓真さんに
知っててほしい事があるの…私…」

拓真「美鈴ちゃん…」

美鈴「私…中学の…時に…」


覚悟は決めた
あの辛い過去を伝える覚悟を
だけど、いざ言おうとすると声が震え
上手く喋れなかった


美鈴「…私」

拓真「僕はどんな美鈴ちゃんでも好きだ
よ、過去に何があっても…」

美鈴「レイプされたの」

拓真「…!!」

美鈴「中学の時…数人の男に無理やり…
初めてだったのに何回も…何回…も」

拓真「もういい…」

美鈴「あれから時間は経ったけど…傷も
治ったけど…」

拓真「もう言いから…」

美鈴「私は…私は汚れて…っ!!」

拓真「もうわかったから…もういいから
だから…」

美鈴「うっ…うぅぅ…」


初めてだった
初めて家族以外に話した
あの日の辛い記憶、辛い悲しい過去を
泣きながら
必死に話し続けた
過去を乗り越える為に…


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