それでも好きな人
第5章 葛藤
美鈴「…」
一階に下り
トイレに入ろうとした時
美鈴「!?」
拓真「一人エッチ、どうだった?」
美鈴「なっ!?気づいて…」
拓真「わざとだもん」
美鈴「…」
まさかと思ったが
拓真は香苗とセックスしながら
隣の部屋にいる美鈴に話しかけていたよ
うで
見かけに寄らず
器用な男だ
拓真「それで、感想は?」
美鈴「…嫌味?」
拓真「違うよ、もし一人で満足出来たな
ら僕の出番はないなって」
美鈴「…」
拓真「明日も早いからもう寝なきゃ」
美鈴「あっ」
去ろうとした拓真
手を伸ばし引き止めた美鈴
明日が早いのは美鈴も同じだったが
こんな体が熱を持った状態で眠れるわけ
もなく…
拓真「どうかした?」
美鈴「…」
拓真「美鈴ちゃんが望むなら僕は何でも
するよ」
美鈴「何でも…」
拓真「美鈴ちゃんの為なら何でも」
美鈴「…」