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それでも好きな人

第6章 喜びと悲しみ



美鈴「…お母さんは」

香苗「ヘルパーさんに来てもらって今日
は施設に泊めてもらった」

美鈴「そっか…」

香苗「…」

美鈴「…」


正面に向き合ったまま
数分、数十分もの沈黙が続いた


香苗「…」

美鈴「…お姉ちゃん」

香苗「これっ…美鈴の部屋で見つけたん
だけど、一体どういう事…」

美鈴「なに、!?」

香苗「どういう事なの…」

美鈴「あ…」


差し出されたのは
ベッドの下に隠した妊娠検査薬
何故これが今、自分の目の前にあるのか
考えられる理由は
一つ…


美鈴「部屋に入ったの!?」

香苗「入ったわ」

美鈴「なっ、何で勝手にそんな…」

香苗「掃除するつもりで入ったの、美鈴
部屋の掃除しないから」

美鈴「…だからって」

香苗「そしたら出てきたのよ、これが…
妊娠検査薬が出てきたの!!」

美鈴「…」


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