それでも好きな人
第6章 喜びと悲しみ
香苗「美鈴、あなたまだ高校生なのよ?
高校生なのに妊娠なんて…」
美鈴「…してない」
香苗「妊娠をしてるしてないは関係ない
これを買う事が問題なの」
美鈴「…」
香苗「相手は誰」
美鈴「相手…は…」
香苗「もしかして前に拓真が言ってた人
その人が」
美鈴「違う!!」
香苗「じゃあ誰の子なの!?」
美鈴「…それ…は…」
拓真「ただいま」
美鈴「…」
香苗「あっ美鈴!?待ちなさい!!」
話しの途中だったが
美鈴は逃げるように自分の部屋へ戻った
拓真には聞かれたくなかった
香苗の口からは
特に…
香苗「…はぁ」
拓真「どうしたの?」
香苗「…ううん、何でもない」
気づかれないよう
妊娠検査薬を隠した香苗
香苗の異変に気づきながらも拓真は何も
聞かなかった
拓真「…」