それでも好きな人
第6章 喜びと悲しみ
美鈴「はぁ…はぁ…ぁ…」
吐き気を感じ
壁に寄り掛かりながら
一階へ降りようと階段へ向かった美鈴
だけど…
美鈴「はぁはぁ…あっ!!」
足元が暗かったからか
体に力が入らず、ふらついたのか
美鈴は階段を踏み外し二階から一階まで
止まる事なく
転げ落ちてしまった
美鈴「あ、あ…」
必死に守ったが
落ちた時にお腹を打ったようで
下腹部に激痛が走り下半身からは出血し
ていた
初めての経験
だけどこれが何を意味するのか
美鈴にもわかった
美鈴「ダメ…ダメ、ダメだよ…」
止まらない出血
痛みも酷くなる一方で
美鈴は涙を流し意識を失ってしまった
だけど
意識を失う寸前…
美鈴「…ぁ…助…け…」
足音に気づいた美鈴
だけど途中で意識を失ってしまい
足音の正体が誰なのか、この時はわから
なかった