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華のしずく~あなた色に染められて~

第27章 【月華-月姫(TSUKIHI)-~華のしずく~】幻の蝶

 屋敷には、月姫の忘れ形見となった幼い千手丸だけが残された。千手丸は、秀信が生涯かけて愛した女に生き写しであり、茶褐色の髪、時に蒼にも見える茶色の眼を持つ。
 その二年後、五歳の千手丸は青龍の城に引き取られ、正室定子の養子分となる。―彼こそが後の羽柴秀吉であった。

【月華-月姫(TSUKIHI)-~華のしずく~ おわり】

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