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華のしずく~あなた色に染められて~

第1章 【華のしずく】~出逢い~

 膳の上には見たこともないご馳走が並んでいる。当然ながら、食欲があるはずもない。珠々は箸を取ることさえなかった。一刻ほども後に、また別の侍女が膳を下げにきて、部屋は再び静寂に満たされた。侍女と入れ替わるように楓が姿を現し、珠々は再び別の場所へと連れてゆかれた。

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