テキストサイズ

華のしずく~あなた色に染められて~

第8章 【雪の華~華のずく~】 三

 美にして賢、あでやかな花のような美貌、加えて溢れんばかりの才知と他人を慈しむ優しさ、貞心院は女性としての美点をすべて兼ね備えている。そんな素晴らしい女性を間近で見て育った信晴には、我が身のような女は、さぞ取るに足らぬ、つまらない娘に見えることだろう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ