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華のしずく~あなた色に染められて~

第16章 【夢のなか~華のしずく~】 光の祈り人

「何故!?」
 秀吉が叫ぶように言った。千都がうつむく。
「千都は俺のことが嫌いなのか?」
 その問いに、千都はかすかに首を振った。
「―多分、私もあなたのことが好き。でも、私には夢がある。私は一生をでうす様に捧げると決めているの。神の花嫁は、他の誰にも嫁げないの」
「そんな話、馬鹿げている。神の花嫁だって?そなた、本気でそんなことを考えているのか」 秀吉が怒鳴ると、千都が怯えたような表情を浮かべた。

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