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　餌をついばみ終えた鳥たちが翼をひろげて、次々に飛び立ってゆく。仲よく並んで蒼い空を翔けていくその姿が小さくなり、やがて見えなくなるまで飽きることなく眺めた。
　ふいにバサバサという羽音が聞こえて、麗子はハッとして頭上の桜の梢を振り仰ぐ。見れば、一羽の小鳥が桜の枝先に止まって、じっとこちらを見つめているのだった。目白が愛らしいつぶらな瞳で麗子をじっと見ている。