
私ね、実は......
第14章 お泊まり会 9 海でのデート
「いや~それにしても暑いね」
「だよなー」
しかし、暑さから逃げるように俺たちは浅めの岩場を陣取って暑さを凌ぐ事にした。
「あ、スイカ割りしたいな!!」
「集合したときあの二人に聞いてみるか」
きっと、あの二人ならやるというだろう。きっと、今二人は海に入って大はしゃぎ状態だろう。
「あーそれにしても、此処は涼しいね」
「まぁ、木陰を選んで此処にしたからな」
「ずっと前から思っていたんだけどさ」
「ん?」
ジィージィーと、後ろから蝉の鳴き声が聞こえる。風に吹かれ木の枝が揺れる。
「春・・・勃ってる」
「え?!」
そんなこと無いだろ・・・?!
ってか、なんで勃ってんだよ!!!
今のタイミングで言う美夏もだけど!!!
