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私ね、実は......

第12章 お泊り会7 〜パシリ〜



「ちょ、私今急いでいるので」

うん。無視しよう。そうだ。無視。

「あーぁ。いいの?ノーブラって言っちゃうよ?」

「・・・」

「ばれたら、君の彼氏も悲しむんじゃない?」

彼氏・・・いねぇよ!!!

「彼氏なんて居ません。それに、連れが居るので」

つかつかと、大学生を無視してレジに向かう。外には、正樹が居るもん。だから、大丈夫・・・

「あれ?」

外には、居るはずの正樹が居なかった。

「え・・・?!」

噓でしょ・・・?そ、そうだ。ガラス越しだから見えないって可能性がある。

「あれれ?連れなんて居ないじゃん」

「い、居ます!!」

「噓付くなよ・・・。全く」

ドSと、チャラ男が隣でグチグチ煩いけど・・・まぁ、無視して。


「本当に邪魔なんd))じっつはーこの子今ノーぶ」

「うわああああぁっ?!!」

いきなり、コイツは名に叫んでいるの?!!!

「さ、俺達と来るよな?」

「・・・はい・・・」

正樹の馬鹿・・・何がspよ。全然私の事守れていなし!!一体、どこで何してんの・・・。

「さっさと歩け。商品はアイツに返させとくから」

「・・・・」

正樹・・・助けてよ!!!
恐怖で体が強張って中々前に進めない。そんな私に気がついたのかドSが言う。

「まぁ、そう怖がるな。初めては優しくしてやる」

「・・・」

何なのコイツ・・・。



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