テキストサイズ

いつまでも、何年経っても切なくて

第8章 誤解

私は思い出していた。


昔、知らない人について行かないって響と約束したんだっけ。守れなかったな...


だから響、怒っちゃったのかな...
ちゃんと謝ろ...


授業が終わると響が迎えに来てくれた。


私が席を立つと宮本が、こちらに顔は向けずに
小さい声で「頑張れよ」と言った...


絶対コイツ、楽しんでいるに違いない...


でも今は無視だ。響と仲直りしなきゃ、
そう思って響の元へ駆け寄った。


響は直ぐに私の手を取って繋いだ。
校内ではいつも我慢してるって言ってたのに...。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ