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いつまでも、何年経っても切なくて

第11章 真っ直ぐな想い

「さっき、好きになっちゃって

ごめんって言ったけど


間違えた。


人を好きになる気持ちを教えてくれて


ありがとな」


と言い替えた。



あれから宮本の意地悪っぷりは相変わらずだけど


私への想いは
真っ直ぐ伝わってくる。


授業中に視線を感じて宮本の方を見れば
ニッコリ笑っている。


目を反らして黒板に視線を戻すが
まだ左側からの熱を感じてそちらを見ると
やはり目が合う。


私は口パクで“何?”
と尋ねると


宮本は自分のノートに何やら書き出して、
終わると私の机の上にそれをバサッと置いてきた。


そこには


“俺には授業中しか

お前を見ていることができない。

だから見てる。

見ていたいから見てるだけだ。

気にすんな。

すっげー好きだけど

気にすんな。”



と書いてあった。

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