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いつまでも、何年経っても切なくて

第11章 真っ直ぐな想い

本当に私のこと好きなんだろうか...
つい冷めた目で見てしまった。


「おい、お前、今本当に俺がお前のこと好きなんだろうかって思ったろ?」


この人、本当にスゴイ!
私にもその能力ほしい...


「あのな...俺がお前の考えてることが

よくわかるのは

ただ鋭いってだけじゃねーぞ。

ずっと、いつもいつも

お前を見てるからだ。

他の奴のことまでわかってたまるか、

今俺は莉子のことで

いっぱいいっぱいなのに」


..........


宮本が次の言葉を発しようと口を開けた時、
勢いのいい足音がこちらに向かってきた。


宮本はハァ、と溜め息をついて
「もう少し一緒にいたかった」、と立ち上がった。


自分の鞄を手にし、教室を出て行った直後
響が教室に入ってきた。


気がつけば教室には私と宮本しかいなかったんだ
二人でいたことなんて一目瞭然だ...

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