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いつまでも、何年経っても切なくて

第12章 積極的な彼

観覧車に乗ると宮本は向かいではなく
隣に座った


手も握られたままだった...


「あのさ...」


宮本が静かに切り出した。


「あの時...キス、しただろ...

悪かったな...」


『ううん...』
私は首を横に振った。


「悪かったと思うけど、

俺は自分の気持ちに正直でいたい。

俺はお前とキスして嬉しかった。

莉子はどう思ってる?」


『私は...』


私は...なんて答えるの?


好きなのは響だけど、宮本にキスされても
嫌な気がしなかったって?


返事に詰まっていると


「俺のこと嫌いじゃないだろ?」と。

だったら少しでも可能性はあるよな?

そう言って宮本の顔が近付いてきた


そして...


「もう一度キスしていい?」


と言われた時だった

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