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いつまでも、何年経っても切なくて

第12章 積極的な彼

宮本の携帯にもメールが来たようだ。


相手は悠太君からで、
「“先に帰るから頑張れ”ってさー」
と宮本が教えてくれた。


頑張れって?悠太君は私達のこと知ってるの?


っていうか、いつから宮本と悠太君はそんなに親しくなったんだろう?


「アイツらいい奴だよな」

『雅と悠太君?』

「あぁ。すっげーお前のこと心配してる。」

『心配?私、心配かけてるの?』

「お前のそーいうとこだよ。」


そーいうとこ?今の会話の中にそーいうところがあったのでしょうか...


「さっ俺達も帰るか」


そう言われて私達は手を繋いでバス停に向かった。


バスに乗り込むと宮本は私を「ここに座って」と窓側に誘導し、自分も隣に腰を下ろした。


座っている間も手を離さない宮本。


ドキドキしながら、
私はどうしたらいいのか、どうしたいのか
分からなくなっていた。


宮本に対する気持ちが少しずつ変わってきたのかもしれない。


私は響という恋人がいながら、こうやって他の男の人と手を繋いで、キスをして拒めないでいる。


もはや、自分の好きな人が誰なのかわからなくなってしまいそうだ。

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