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いつまでも、何年経っても切なくて

第12章 積極的な彼

宮本は怯まなかった。


変なこと考えんな、と。


彼氏がいない間しか俺ら一緒にいられないだろ?
何もしないから今日だけは二人で過ごしたい。


何度も何度も断ったのに
宮本は分かったとは言ってくれなかった。


結局、宮本の家で私が料理を作って、
一緒に食べたら帰るということになってしまった。


スーパーに寄って二人で食材を選ぶ。
献立は宮本の食べたいものにした。


リクエストはサバの味噌煮と豚汁だった。
宮本は和食は得意だけど、時間のかかるものは作らないそうだ。


私は台所を借りて、サクサクと料理を進めた。
宮本は茶の間でテレビを見ているようだった。


ご飯をよそい、サバの味噌煮、ほうれん草のお浸しと豚汁を並べて準備が整った。


「『いただきまーす』」
二人揃って食べ始めた。


「うんめー」やっぱり日本人は和食だなー
と料理がどんどん宮本のお腹の中に入っていく。


豚汁をお代わりしてくれて、
私も作った甲斐があってとても嬉しかった。


宮本は腹いっぱいだーと言ってそのまま絨毯の上に横になってしまった。

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