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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

自分の部屋の窓を開け
響の部屋の窓に手を掛けた


あれ?


これって...鍵かかってる?
今までこんなこと無かったのに


響...わざと?


私は咄嗟に窓を叩いていた


“ドンドン!”


『響!居ないの?

居るなら開けて!

話しを聞いて!』


窓の向こうで物音がした。


そして、カーテンが開いた。


窓越しに見る響の顔、


それは私と同じように


泣き腫らした


とてもとてもヒドイ顔だった

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