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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

『響...窓を開けて?

話がしたい...』


「...」


『響あのね、





「...別れよう...」







窓も開けず


小さな声だったけど


響は確かにそう言った。



「もう、終わりにしよう

今までごめん...」



何が?


『何がごめんなの?

悪いのは私でしょ?

別れるなんて嫌!!』


響の顔は涙でグシャグシャだった



「さよなら、莉子」



震えた声でそう言い残して
カーテンを閉められた





私たちはこうして


恋人では無くなった






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