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いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

あんなに響が望んでいた同じクラスになれたのに
今は気まずくて仕方がない


周りも私達に気を遣っているのがよくわかる


朝も響は時間をずらして登校するようになり
下校も授業が終わると誰とも話すことなく帰って行く


あからさまに避けられているから
追い掛けていくことも出来なかった



「これで良かったんだよ莉子。

自由になったんだから、

沢山好きなことしたら?」


雅はそう言うけれど


私は今まで自由じゃなかったの?


窮屈だなんて一度でも言った?


周りが勝手にそう言ってただけでしょ


今さら、好きなことなんてわからない


やりたいことなんて


わからないよ


響...


寂しいよ...

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