テキストサイズ

いつまでも、何年経っても切なくて

第14章 恋人じゃない二人

宮本と話すことも一緒に帰ることも無くなった
嫌がらせされることも無くなった


そうして冬休みを迎えた
クリスマスは家族で過ごした


響には会っていない
響の部屋のカーテンはあれ以来開いていない


三学期を迎えて久しぶりに響の顔を見た
また大人っぽくなっていた


私たちはこれからどうなっていくの?


もう高校三年生になる
いい加減、卒業した後のことを決めないと


私は焦り始めていた


進学?就職?


響が付き合っている時、

高校卒業と同時に

お嫁にもらってくれるって言ってたっけ

その選択肢は無くなっちゃったな



進路を考えようとしているのに
気づけばいつも響のことで頭がいっぱいだった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ